以前から読みたかった「クライマーズ・ハイ」をやっとゲット。
1985年に起きた御巣鷹山、日航機事故を軸に、地方紙新聞記者の仕事や家庭の悩みを描いたセミノンフィクション。
筆者は元新聞記者らしく、文章に装飾が少なく実直。。
実話がベースになっているだけあって緊迫感も十二分。
ただ主人公悠木と家族の描写が結末も含め、職場の描写に比べ突き放した感じと言いますか希薄と言いますか、これはわざとなのかが気になりました。
それでも、決して華美でもなくヒーローがいる訳でもない取材の現場や、スクープを取りたい、他紙を出し抜きたいというマスコミの人間としての感情と未曾有の事故を前にして人間としてのごく普通の感情に揺れる記者たち。
それらが渾身で描かれ、小説としては拙さも感じる部分もちらほらありましたが十二分に面白い作品でした。
そして急死した山登り仲間が以前言った言葉『下るために登る』。
この言葉の意味は明かされないまま終わるのですが、この言葉に含む物を感じる自分は良くも悪くももう若くないんだなぁ。と思ってしまいました。
それにしてもビックリしたのは読み終わった後でした。
この本、後書きも解説もないんです。
大抵はどーでもいいような解説(失礼)が付いてますよね、本って。
後ですね。
“大手紙”(おおてし…朝日、毎日、読売の各紙?) を“おおてがみ”と読んで5秒ぐらい悩んだ長居って…………。
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